【2. 場面別 泌尿器科のスキントラブル 予防と発生後ケア】 2-5.⑤泌尿器がん終末期患者の褥瘡予防と発生後ケア

2012 
がん終末期になると,身体症状に伴う活動性や可動性の低下に加えて,がん悪液質症候群による病的骨突出や浮腫などが著明となり,褥瘡発生リスクが高くなります.前立腺がん,腎がん,膀胱がんなどの泌尿器がんは骨転移しやすく,前立腺がんの患者さんの場合,20%以上の人に骨転移を認めます.骨転移がある場合,体位変換などの体動時に突出して,ズキズキする,うずくような痛みが起こります.そのため,褥瘡ケアと症状緩和のどちらを優先すべきか迷い,体圧分散ケアに難渋します.そこで,本稿では,泌尿器がんの終末期の患者さん,特に骨転移がある場合の褥瘡予防ケアと発生後ケアのワザとその根拠について紹介します.
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