Clinical utility of bone mineral quantitation by computed X-ray densitometry (CXD) in patients with renal osteodystrophy

1995 
MD法を改良したCXD法を男性血液透析患者125名の骨塩量評価に適用し, 同一患者のDXA法骨塩密度成績, 骨代謝関連臨床成績との関連について検討し, 同法の腎性骨異栄養症における臨床的有用性を検討した. 1年間の経過が観察された63名, 2年間の経過が観察された32名では経年変化も比較した.その結果, 1) CXD法ΣGS/D, MCI値はDXA法骨塩密度値と相関した. 相関係数は, 身体部位別には上肢との間で最も高かった. 2) CXD法ΣGS/D値と透析期間, Al値, ALP値, ALP3値, TRACP値との間に負の相関が認められた. 3) CXD法ΣGS/D値の1年間および2年間変化率はいずれもDXA法上肢骨塩密度値の同変化率に極めて類似していた. 4) 1年観察群のCXD法ΣGS/D値年間変化率はDXA法全身骨塩密度年間変化率と相関した. 5) 2年観察群の患者を二次性副甲状腺機能亢進症の重症度別にPTH-c値5ng/ml未満の18名 (A群) と同値以上の14名 (B群) に分けCXD法ΣGS/D値の推移を比較すると, B群のΣGS/D値は観察開始時よりA群より有意に低値であり, B群では経年的に低下し2年目で有意差に達した. 一方, A群では, このような低下はみられなかった.以上の成績から, CXD法のΣGS/D値はDXA法の上肢骨塩密度に類似した特性を持っており腎性骨異栄養症の骨塩量評価に有用で, 経過観察にも適した方法であると考えられた.
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