9%Cr−1%Mo鋼溶接鋼管の製造方法

1998 
(57)【要約】 【課題】 火力発電プラントの再熱蒸気管や管寄せ用の 高温大径厚肉溶接鋼管等として使用される、Nb、Vを 含有する9%Cr−1%Mo鋼鋼管において、溶接金属 部、溶接熱影響部のクリープ破断強度を母材並に向上さ せた鋼管を提供することを課題とする。 【解決手段】 9%Cr−1%Mo鋼板から鋼管を製造 するに際して、曲げ加工した鋼板を、重量%で、C: 0.2%以下、Si:0.9%以下、Mn:1.5%以 下、Cr:8〜13%、Mo:0.05〜1.2%、 W:0.3〜3%、かつ、Mo等量(Mo+1/2 W):0.5〜2%を含有する溶接金属となる溶接材料 を用いて管状に溶接した後に、焼きならし処理を100 0℃以上1150℃以下で行った後に焼き戻し処理を7 00℃以上Ac1変態点以下の温度で行うことを特徴と する、優れた溶接部クリープ破断特性を有する溶接鋼管 の製造方法である。また、この熱処理の後に、更に応力 除去焼鈍を目的とする熱処理を行うこともできる。
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