Two Cases of Primary Mediastinal Seminoma Treated with Chemotherapy and Surgery with Reconstruction of Great Vessels.

1991 
化学療法が奏効したが腫瘍陰影が残存したために, 大血管の置換再建を加え腫瘍を一塊として摘除した縦隔原発のセミノーマを2例経験した. 当初, 腫瘍が巨大で縦隔の大血管系を取り囲んで浸潤性に発育していたため, 根治的な外科摘除は困難と判断した. CDDP・VP-16を主体とした化学療法を施行したところ, 腫瘍の著明な縮小効果が得られたため放射線療法を追加した後, 大血管の置換再建を行い腫瘍を一塊として摘除した. 病理検索では, 症例1では腫瘍の大部分は壊死・線維化巣に置き換わっていたものの小集団の腫瘍細胞の遺残が脈管内に認められた. 症例2では腫瘍は完全に壊死・線維化巣に置き換わっており腫瘍細胞の遺残を認めなかった.縦隔原発セミノーマに対する化学療法の有効性が示されるとともに, 腫瘍陰影が残存した場合には, 腫瘍細胞の遺残を考慮にいれ, 大血管の血行再建術なども含めた積極的な外科摘除が必要であると考えられた.
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