A Patient with Advanced Gallbladder Cancer Aliving 5 Years after Simultaneous Resection of the Liver and Pancreas.

1992 
近年, 進行胆嚢癌に対し肝膵同時切除が行われるようになってきた.しかし, その予後はきびしく長期生存例はきわめて少ないのが現状である.そのなかでわれわれは最近肝膵同時切除兼右半結腸切除を行い5年の生存を得た症例を経験した.症例は54歳, 男性.1986年5月, 右季肋部痛出現し6月2日当科入院.肝, 十二指腸, 結腸へ直接浸潤のみられる進行胆嚢癌と診断された.6月18日拡大肝右葉切除兼膵頭十二指腸切除兼右半結腸切除を施行した.進展様式は胆道癌取扱い規約に準じるとpat-Gbfn, por, int, INFβ, si, hinf3, binf0, n (-), P0, H0でR3絶対治癒切除であった.術後大きな合併症はなく第84病日に退院.44kgであった体重は現在51kgまで回復している.CTで脂肪肝は認めるが再発徴候はなく生存中である.本症例が長期生存できたのは進行癌にも関わらず肝十二指腸靱帯への浸潤とリンパ節転移のながったことが大きな要因と考えられる.
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