Use of veno-venous bypass combined with direct hemoperfusion during intraarterial chemotherapy of the liver in dogs.

1990 
制癌剤肝動注療法に際して静脈間バイパスにより肝静脈系を分離し活性炭吸着する方法を考案し,全身への薬剤溢流防止効果を実験的に検討した.雑種犬でI群:肝動注のみ(n=4),II群:下大静脈血の部分的吸着(n=5),III群:肝静脈血の選択的吸着(n=8)の3群に分け,Adriamycin (ADR, 3mg/kg), Mitomycin C (MMC, 1mg/kg)を1分間で肝動注し薬剤血中濃度(μg/ml)を比較した.さらにIII群では動注時間を変えて吸着効果の違いを検討した.1分動注時の末梢血中ADR, MMCの最高値はI群で6.61±2,44, 2.20±1.05, II群で1.25±1.02, 0.79±0.52, III群で0.41±0.15, 0.13±0.07となり,III群ではI群に比べて各々,6.2%, 5.9%と著しく低値(p<0.01)であった,吸着除去率は動注時間が長い方が高い傾向にあった.以上より本法は制癌剤を全身循環に流入する手前で効果的に除去し,副作用を最小限に抑え,さらに大量投与を可能にする新しい肝動注療法として有用と思われた.
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