硬膜下血腫で発症したDIC 併発胃癌骨髄癌症に対しMTX/5-FU時間差投与法が奏効した1 例

2011 
症例は44 歳,男性。頭痛を主訴に近医を受診し硬膜下血腫と診断され,当院脳神経外科へ紹介入院となった。播種性血管内凝固症候群(DIC)の状態であったが,穿頭血腫ドレナージ術が施行された。骨髄検査で印環細胞癌を認め,CT で胃癌が疑われたことから進行胃癌の骨髄転移によりDIC を併発したと考えられた。DIC 治療および輸血を行ったが出血傾向は改善せず,第14 病日に緩和ケアチームへ紹介された。緩和的化学療法に関して家族は治療を希望されなかったが,患者の意識の回復後に本人と家族の同意が得られ,methotrexate(MTX)/5-FU 時間差投与法(MF療法)を開始した。治療は奏効し,DICを離脱して第57 病日に退院となった。
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