Primary malignant lymphoma in the chest wall without preceding disease

2000 
症例は, 74歳男性.右側胸部の疼痛を伴い増大する腫瘍に対し診断的切除を行った.腫瘍はnon-Hodgkin's lymphoma, diffuse large cell typeであり, 術後放射線照射を追加した.経過観察中の術後約3年半後, 左側胸部に前回と同様の腫瘍が出現したため, 切除を行い病理所見と臨床経過から再発と診断した.術後に化学療法と放射線照射を追加し, 初回術後約4年になるが経過良好で他病変の出現も認めていない.本例では結核や膿胸の既往はなかったが, EBウイルス抗体価の上昇を認めた.またin situhybridization法による検索では再発腫瘍組織中のEBウイルスの存在は証明できなかった.胸壁原発悪性リンパ腫は, 慢性結核性膿胸や慢性胸膜炎を基礎疾患として有する場合がほとんどであるが, 本例は先行する基礎疾患がなく, 極めて稀な胸壁原発悪性リソパ腫と考え報告した.
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