≪造血幹細胞移植後合併症へのアプローチ≫造血幹細胞移植における消化管合併症―内視鏡診断を中心に
2009
造血幹細胞移植後に発生する消化管合併症に対し,内視鏡検査が施行されることは少なくないが,その主たる目的は肉眼的診断ではなく,得られた生検標本による病理組織学的診断にあった.文献学的には,その診断は直腸や十二指腸に限定した生検標本で十分との論調もみられるが,これにはいくつかの問題点が潜んでいる.本稿では,造血幹細胞移植症例に行う内視鏡検査における肉眼的診断の重要性につき,自験例をもとに紹介する.また,近年注目を集めているカプセル内視鏡検査が,造血幹細胞移植の分野で果たすべき役割についても言及する.
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