A CASE OF CYSTIC DUCT STONE WITH CLIP MIGRATION TO THE CYSTIC DUCT AFTER A LAPAROSCOPIC CHOLECYSTECTOMY
2009
症例は52歳,男性.10年前に胆嚢結石症に対して腹腔鏡下胆嚢摘出術を受けた.術後経過は良好であったが2カ月前からの右季肋部痛を主訴に当院消化器科を受診し,腹部CTにて胆嚢管内に石灰化より強い輝度の病変を認めた.胆嚢管結石症の診断で当科を紹介となり,開腹による胆嚢管切除術を施行した.胆嚢管内には2個のクリップと2個の小結石を認めたが,このクリップは胆嚢動脈の結紮に用いたものであった.最近,手術用クリップの迷入により,これを核とした胆管結石の報告は増加傾向にあり,今後さらに増加することが予想されるが,本症例により迷入機序が示唆された.クリップの迷入は腹腔鏡下胆嚢摘出術後に念頭に置くべき合併症であり,今後クリップを使用しない結紮法・手術機器の確立が必要である.
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