A case of endometrial neuroendocrine small cell carcinoma(NSCC).
2002
背景:子宮体部原発の神経内分泌性小細胞癌 (neuroendocrine small cell carcioma: 以下NSCC) の1例を経験したので報告する.症例:51歳, 女性.7ヵ月持続の不正出血を主訴に当院を受診となった. 内膜擦過細胞診では, 裸核状の小円形腫瘍細胞がロゼット様構造, 索状配列で出現していた.クロマチンは粗顆粒状に分布し核小体は不明瞭であった. 以上よりClass V, NSCCの推定のもと, 広汎子宮全摘術が施行された. 組織学的には小型腫瘍細胞がロゼット形成, リボン状配列, 充実性に増殖し, 一部で肉腫様変化を示していた. Grimelius染色陽性, 免疫組織化学的にはcytokeratin (CAM52), epitheliamembrane antigen, synaptophysin, chromogranin A, neuron-specific enolase陽性であった.結論:上記の特徴的な細胞形態より細胞診によるNSCCの推定は可能である.
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