A new subspecies of Delias benasu (Lepidoptera, Pieridae) from Mt Tambusisi, northeastern Sulawesi, Indonesia

2003 
Delias benasu Martinの1新亜種をインドネシアのスラウェシ島北東部, Tambusisi山から記載した. Delias benasuはDelias属の中でも非常に特徴的な斑紋をもつ種であり, Talbot(1937)によってDelias属belladonna groupに含められていたが, 森下(1981)による雄交尾器と発香鱗の調査の結果pasithoe groupに所属を移された. 本種はスラウェシ島中央部の山地帯(標高約1,000-1,500m)からのみ知られていたが, 今回新たに記載した亜種はスラウェシ島南東部のTambusisi山(標高2,422m)から発見された. Tambusisi山は原名亜種が分布するスラウェシ島中央部の山地帯からやや孤立している. 本亜種は, 雄の翅表がいっそう青みを帯びる, 表面後翅外半の斑列が幅広い, 裏面前翅翅頂付近に明瞭な黄色斑が現れる, 雌前翅の帯が白い, 雌雄とも裏面後翅外半の斑列が明瞭で幅広い, などの特徴により原名亜種から識別可能である. なお, 本種にはこれまで他に亜種は認められていなかった. Delias benasuは雄交尾器形態(特にウンクスとファルス)の変異の幅が大きいようであるが, 本亜種の雄交尾器も種内変異の幅に含まれた.
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