A CASE OF RETROPERITONEAL SEROUS CYST RESECTED LAPAROSCOPICALLY

2005 
比較的稀とされている後腹膜漿液性嚢胞に対し,腹腔鏡下に切除した1例を経験したので報告する.症例は60歳,女性で左側腹部痛から左腰部痛を主訴に当院を受診した.腹部超音波検査,腹部CT検査および腹部MRI検査にて左後腹膜腔に50×30×20mm大の内部均一な単房性の嚢胞性腫瘤を認めた.後腹膜嚢胞の術前診断にて腹腔鏡下に手術を施行した.嚢胞は周囲との癒着はなく剥離も容易であり,腹腔鏡下に摘出可能であった.標本は40g, 内容液は漿液性で単黄色であった.病理組織学的に嚢胞壁の内面の上皮は一層の中皮細胞と,これと連続するように一層の円柱細胞より構成されており,中皮細胞の一部が円柱細胞に分化したものと推測された.術後13カ月の現在,再発の徴候を認めず経過良好である.
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