C型慢性肝炎に対するIFN療法著効かつ血中HCV-RNA消失例の肝組織内HCV-RNAの検討

1994 
インターフェロン(IFN)治療著効例でかつ治療終了6カ月後の血中HCV-RNA陰性21例を対象にin situ hybridization (ISH)法により,肝組織内HCV-RNAの有無を検索し,その臨床病理学的検討を行った.21例中9例42.9%に肝組織内HCV-RNAを認め,組織学的にはRNA残存例は,線維化の改善を認めなかった.一方,予後に関しては,ISH陰性例では経過観察期間中1例も再発を認めなかったが,陽性例で1例11.1%に血中HCV-RNAの再出現とALTの再上昇を認めた.以上より,IFN治療終了6カ月以降の肝組織内HCV-RNA消失例の予後は極めて良好であり,残存例では注意深い経過観察が必要であるが,その一方で,残存例においてもcarrierとなった可能性のある症例が存在した.
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    11
    References
    3
    Citations
    NaN
    KQI
    []