A CASE OF AN ANEURYSM OF THE POPLITEAL ARTERY DIFFERENTIATED WITH DIFFICULTY FROM A SOFT TISSUE TUMOR OF THE LOWER LIMB

2003 
術前診断にて下肢軟部組織腫瘍との鑑別が困難であった膝窩動脈瘤の1手術症例を経験した.症例は73歳,男性.腹部大動脈瘤手術の既往を有する.平成14年3月頃より左下肢の腫脹が出現し,次第に増悪した.同年8月より左大腿部背側に無痛性の腫瘤を触知するようになり,当院を受診した.術前のMRI,血管造影,エコー検査にて,動静脈を巻き込んだ左下肢軟部組織腫瘍と診断した.しかしながら,術中所見より,左膝窩動脈瘤であることが判明し,動脈瘤切除術を施行した.手術後の経過は良好であった.一般的に膝窩動脈瘤の診断は比較的容易であり,破裂の危険性よりも血流障害による下肢虚血,切断の危険性が高い疾患である.しかし本症例のように種々の検査にても,腫瘍との鑑別が困難な症例もあり,下肢の腫瘤性病変の診断において注意が必要と考えられた.
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    3
    References
    1
    Citations
    NaN
    KQI
    []