Surgical treatment of bronchiectasis

1994 
当院にて1979年から1991年の間に手術療法を施行した気管支拡張症25例の遠隔成績をもとに外科治療の意義につき検討した.手術適応は血痰, 反復性肺炎, 膿性痰であり, いずれも保存的治療は長期に及んでいた.術式は, 1葉切除が16例, 2葉切除が2例, 全摘除が6例, 区域切除が1例であった.病巣完全切除の14例中12例は無症状となり, 残り2例は症状軽快した (100%改善).両側性気管支拡張症9例には片側のみ手術を行い, 反対側の残存気管支拡張病巣が1亜区域の時は100%症状が改善し, 2亜区域の時は86%改善していたが, 3亜区域の時はすべて症状が持続した.気管支拡張症に対して, 保存的治療に抵抗し, 病巣範囲が片側限局性であることが外科治療の良い適応となるが, 両側性気管支拡張症であっても, 対側肺の病巣の合計が1区域以内程度の軽度のものでは症状改善を期待した外科療法の適応と考えられた.
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