A case of death caused by severe interstitial lung disease after taking the gefitinib

2004 
ゲフィチニブは進行NSCLCに対し, 唯一日本のみで承認市販されている分子標的薬剤である. 高い奏効率を有し当初は重篤な副作用が少ないといわれたが, ILD発生が市販後判明した.本症例はゲフィチニブ開始後51日目で咳, 労作時呼吸困難が生じ, 人工呼吸管理およびステロイドパルス療法を施行したが, 症状発現後50日目に死亡した.症状発現5日後の胸部エックス線所見では, 両側肺全体にびまん性濃度上昇が出現しスリガラス様であり, 間質性肺炎と診断した.手術時肺にはUIPが, 剖検時肺には器質化したDADが認められた. 2003年3月ゲフィチニブのILDに関する専門家会議最終報告が発表された. ゲフィチニブ開始後2ヵ月間は頻回の聴診と胸部エックス線, CTチェックが必要である. 今後致死率の高いILDの発現機序を明らかにするとともに, ゲフィチニブのresponder/non-responder選択法の検索を行い, 効率のよい個別化医療が望まれる.
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