N,N-ジメチルホルムアミド中におけるハロゲン化合物のEDTAによる伝導度滴定と有機物と共存ずる有機ハロゲン化合物の定量
1985
N,N-ジメチルホルムアミド(DMF)中において有機ハロゲン化合物のエチレンジアミン四酢酸(EDTA)による伝導度滴定を行なった。また,滴定時に共存する水分および無機酸の影響もあわせて検討した。その結果DMF中において塩化ベンジル,塩化ベンゾイル,ハロゲン化プロピルや塩酸は,モル比で1:1の点に明瞭な変曲点が得られた。これらの反応は,EDTAの窒素に対する付加反応であると考えられ,その反応性については,有機ハロゲン化合物の結合解離エネルギーに依存することが推察された。また,共存水分の量については,10v/v%を越えると変曲点は消失した。同様に無機酸(硫酸,硝酸塩酸など)の等モル比以上の共存は,終点が消失した。ただし塩酸共存の場合は有機ハロゲン化合物との合量が得られた。
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