A CASE OF PRIMARY TORSION OF THE GREATER OMENTUM DIAGNOSED PREOPERATIVELY

2003 
特発性大網捻転症は比較的稀な急性腹症であり,術前診断は困難とされている.今回われわれは術前診断しえた1例を経験したので報告する.症例は28歳,男性.主訴は右側腹部痛. 5日前より発症し,次第に疼痛が増強したため来院.右側腹部に腹膜刺激症状を認め,急性腹症の診断で入院した.保存的治療で軽快せず, 4病日の腹部CT検査で大網組織の渦巻き状所見が明瞭に描出され,大網捻転症の診断で開腹術を施行した.血性腹水と腫瘤を形成した捻転部大網を認め,同部を切除した.捻転は反時計方向に1回転であった.病理検査では脂肪組織の急性循環障害の所見が得られた.術後経過は良好であった.自験例を含めた本邦報告87例を集計し,文献的考察を加えた.これまで5例のみが術前に正診を得ていた.診断には本症を念頭に置くとともに,ヘリカルCTによる画像診断が有用と考えられた.
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