Analysis of Factors Causing Respiratory Infections during Anticancer Chemotherapy against Lung Cancer.
1996
肺癌化学療法に伴う呼吸器感染症の発症要因を明らかにするため, 咽頭細菌叢構成菌と宿主感染防御能の経時的変動をprospectiveに解析した.対象は全身化学療法を施行した原発性肺癌患者20例で評価可能化学療法は32コースであった.呼吸器感染症発症コース (A群) は15コース, 非発症コース (B群) は17コースであった.A群では咽頭細菌叢構成菌は呼吸器病原菌を化学療法前後で持続的に, もしくは化学療法後, 新たに分離する変動パターンをとる傾向を認めた.両群間で化学療法前PS不良例, 白血球数nadirおよび咽頭細菌叢構成菌の変動パターンに有意な差異を認めた.多変量解析の結果から, 咽頭細菌叢構成菌の変動と化学療法前PSが呼吸器感染症発症に影響を及ぼす重要な要因であると考えられた.以上より, 肺癌化学療法に伴う呼吸器感染症の発症には咽頭細菌叢構成菌の変動と宿主感染防御能の低下の両者が密接に関連していることが示唆された.
Keywords:
- Correction
- Source
- Cite
- Save
- Machine Reading By IdeaReader
0
References
0
Citations
NaN
KQI