透析低血圧症に対するGlyceol®持続静注と10% NaCl間歇静注併用療法

1991 
頻回に透析低血圧症を認め, 設定除水ができなかった3症例に対し, Glyceol® 持続静注 (100ml/hr) に10% NaCl間歇静注 (透析開始時, 1時間後, 2時間後, 3時間後に各20mlずつ) の併用を行った. 3症例とも透析低血圧症の頻度が有意に低下し, 設定除水が可能となり, 透析後体重の低下とともに心胸比の低下を認め, Glyceol®単独持続静注 (100ml/hr) と比較しても, 透析低血圧症の予防により有効であった. 本療法は, 容易に施行できるため, 今後, 透析低血圧症に対し広く使用されると思われるが, 口渇による飲水量増加にもとつく透析間体重増加や透析開始前血圧の上昇が出現した症例も認められたため, 投与量, 投与方法についてはさらに検討が必要であると思われた.
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