2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン/メタクリル酸メチル共重合体をグラフトしたポリエーテルウレタンの合成と性質
1996
ホスホリルコリン基を含むコポリマーをグラフトしたポリウレタンをマクロモノマー法で合成した. すなわち, 2-methacryloyloxyethyl phosphorylcholine (MPC) とmethylmethacrylate (MMA) のラジカル重合をthioglycerol (TG) 存在下で行って得た末端ジオールのマクロモノマーMac (MPC/MMA) とポリエーテルのジイソシアネートへの3元重付加重合から一連のグラフトコポリウレタン (gPEU-III~VI) を合成した. ポリエーテルはPEG#2000とPPG#2000を用い, ジイソシアネートはtolylene2, 4-diisocyanateと4, 4′-diphenylmethane diisocyanateを用いた. gPEU-III~VI ([η] =0.13~0.20dL・g-1) のフィルムの水への浸漬前後のXPS測定から, 水中ではMPC成分とポリエーテル鎖はフィルムの表面付近に配向していることが分かった. gPEU-III~VIはalbuminの吸着を抑制し, マウス繊維芽細胞 (L-929) を全く接着しなかった.
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