Small Intestinal Bleeding Following Total Proctocolectomy and an Ileal Pouch-Anal Anastomosis for Ulcerative Colitis

2012 
症例は39歳の女性で,内科的治療に抵抗性の全大腸炎型潰瘍性大腸炎に対し大腸全摘・回腸嚢肛門吻合・回腸瘻造設術を施行した.術後経過は良好で,約4か月後,回腸瘻閉鎖術を行ったが,術後腸閉塞を発症し,術後第10病日よりイレウスチューブ挿入するも改善は乏しかった.第39病日多量の下血が出現,プレショック状態となり,第41病日緊急手術を施行した.術中内視鏡検査にて小腸粘膜に多発するびらんと血液の滲出を認めたが,活動性出血は認めず,びらん部からの生検を行い,手術を終了した.病理組織学的検査所見上,潰瘍性大腸炎類似の小腸病変が示唆され,プレドニゾロンの静注を開始した.また,血管造影検査にて血管外漏出を認めた第2空腸動脈領域に塞栓術を施行した.その後下血は治まり,再手術後第27病日に退院した.これまでの文献を踏まえ,本症例の病態に対する考察を加えて報告する.
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