Oral flora in head and neck cancer patients
2010
今回我々は頭頸部がん患者の唾液に含まれる細菌について検討を行なった。対象は2007年10月から2009年2月までに四国がんセンター頭頸科を受診した頭頸部がん症例51例,遊離皮弁再建の既往のある症例14例の計65例で,各症例より唾液を採取して唾液中に含まれる細菌について同定,定量を行った。唾液中の細菌数は原発部位に相関はみられなかった。また,唾液中からはStreptococcus属の口腔内常在菌がもっと多く検出された。術後合併症や感染症の原因となりうる日和見菌は中咽頭がん症例および口腔がん症例で多く検出された。さらに遊離皮弁再建を必要とした症例および遊離皮弁再建の既往のある症例では日和見菌の検出頻度が高かった。これらのことから,遊離皮弁再建を必要とする症例では日和見菌による合併症の発症のリスクが高く,手術前後の口腔ケアが必要であると考えられた。
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