シアノコバルト(II)錯体による炭酸ガスの固定

1966 
シアノコバルト(II)錯体と炭酸ガスとの反応を水溶液中で研究した。容量法による炭酸ガス吸収の速度,平衡論,溶液の吸収スペクトル,およびρH測定からこの錯体がすでに知られている水素や酸素との反応と同様に炭酸ガスと化学的に反応し,新しい錯体を生成することを見いだした。炭酸ガス吸収の速度は錯体[Co(CN)5]3-の濃度について2次,生成した錯体の組成は[Co(CN)5]3-:CO2=2:1である。炭酸ガスは錯体ダイマー[Co2(CN)10]6-と反応するものと考えられる。この錯体は水と徐々に反応して水素を発生する。
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