St. Jude Medical 弁による三尖弁置換術の遠隔成績

2001 
SJM弁を用いて三尖弁置換術を行った12例の遠隔成績について検討した. 対象は, 男性5例, 女性7例で, 手術時年齢は6~62歳, 平均40±19歳, 15歳以下の小児例は3例で, 術後観察期間は1~16年, 平均11年であった. 早期死亡はなく, 3例が遠隔期に死亡し, 死因は心不全・突然死・再僧帽弁置換術後の術後呼吸不全であり, 累積生存率は5年100%, 10年80%, 15年60%であった. 4例が9~14年10カ月, 平均11年5カ月で再弁置換術を要した. いずれも血栓弁で, 再手術回避率は5年100%, 10年78%, 15年29%であり, 10年以降急速に低下する傾向がみられた. SJM弁による三尖弁置換術後は, 抗血小板剤を併用するなど, 厳重な抗凝固療法が必要であると思われる.
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