Footbathing as an Effective Method to Ameliorate Inpatient Sleeplessness

2009 
目的:本研究は,足浴が不眠を訴える入院患者の睡眠へ及ぼす効果を明らかにすることを目的とした.方法:不眠を訴える入院患者10名(55.4±8.6歳)を対象とし,足浴を行う場合(足浴日)と足浴を行わない場合(コントロール日)の比較を,心拍数,LF/HF,HF成分および主観的睡眠感を用いて行った.また,足浴は,臨床での実践同様にベッドサイドで患者への声かけ等の関わりをもちながら就寝前に実施した.結果:心拍数とLF/HFのデータにおいて,コントロール日と足浴日の時間経過は,二元配置分散分析によって交互作用が認められた.心拍数については,コントロール日は入眠後に低下し,その変化はゆるやかであったのに対し,足浴日は消灯後から速やかに低下し,その変化は著しかった.LF/HFについては,コントロール日は睡眠中に低下せず高いままであったのに対し,足浴日は入眠後に有意に低下し睡眠中も低い値で経過した.さらに,主観的睡眠感は,足浴日のほうがコントロール日より有意に高かった.結論:不眠を訴える入院患者に対して,臨床での実践同様にベッドサイドで患者への声かけ等の関わりをもちながら就寝前に足浴を実施することは,不眠の改善をもたらすことが心拍数,LF/HF,主観的睡眠感によって示された.
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