Hand dermatitis in surgeons and nurses.

1987 
手術室に関与する医療従事者の手荒れ, 皮膚炎の原因を検討するため, 外科系医師22名, 看護職員56名の計78名を対象に, 手術用ゴム手袋および消毒薬のパッチテスト閉鎖法を行つた。また, 薄層クロマトグラフィー(TLC)によるゴム手袋の成分分析も試みた。手術用ゴム手袋6種のパッチテストでは, (+)以上の反応は15/78(19.2%)に認められたが, 製品間にかなりの差異が認められた。老化防止剤の成分パッチテストでは, N-phenyl-N′-isopropyl-P-phenylenediamine(IPPD)に陽性反応が認められたが, ゴム手袋のTLCによる分析では, IPPDと完全に一致するスポットは検出されなかつた。また手術用ゴム手袋の滑剤では, 陽性反応は1例も認められなかつた。消毒薬のパッチテストでは, 実際の使用濃度の1∼10倍希釈の貼付で, 被検者の91%に刺激反応が認められた。
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