A CASE OF PRIMARY MALIGNANT LYMPHOMA OF THE APPENDIX
2007
症例は18歳, 女性. 2004年12月初旬右下腹部痛が出現した. 市販薬を内服するも改善なく, 12月中旬当科初診, 入院となった. 入院時軽度の発熱を認め, 触診では右下腹部に圧痛および反跳痛を認めた. 採血では炎症反応は軽度であったが, 腹部超音波およびCT上, 右下腹部に盲腸下部と連続した腫瘤と周囲の炎症所見を認めたため急性虫垂炎との診断にて手術を施行した. 開腹するに, 腫大した虫垂が盲腸および大網と一塊となっていたが, 盲腸および周囲リンパ節に異常を認めなかったため, 虫垂切除のみ施行した. 摘出標本では虫垂は8×3.5cm大と腫大し著明な壁肥厚を認めたが, 粘膜面の変化は軽度であった. 病理組織学的には, diffuse large B cell typeの悪性リンパ腫であった. 急性虫垂炎と考えられる場合でも特に腫瘤を形成し, さらに炎症反応が軽度である場合には本疾患を念頭におくことが重要であると考えられた.
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