HIV陰性患者に発症したHHV-8陰性primary effusion lymphomaの1例
2003
症例は53歳,男性.胸腹水にて発症し,腹水細胞診にて, CD20陽性のび漫性大細胞型リンパ腫で腫瘤を形成しないPrimary effusion lymphoma (PEL)と診断した.患者はHTLV-IおよびHIVとも陰性で,腫瘍細胞はHHV-8, EBVとも陰性であり,欧米でのHIV/HHV-8陽性例とは異なっていた.化学療法後に速やかに胸腹水は消失したが,中枢神経に再発し永眠された. PELは一般に予後不良のため,積極的治療の検討が必要である.
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