Three-dimensional measurement on sexual dimorphism of the Filipino Nose

1994 
フィリピン人男女の外鼻形態について検討した。方法は, 計測学的検討と, 鼻背ならびに鼻屋の形態を5型に分類し, その出現率による検討を行った。その結果, 男性の鼻長, 鼻幅, 鼻背長, 鼻深は女性より有意に大きく, 鼻背の矢状断面の角度は性差がなかった。女性の外鼻は男性より鼻長に対し鼻幅が大きかった。鼻背の形態は, 男性では直線型と凹曲型が多く, 女性では凹曲型が多かった。鼻屋の形態は, 男性より女性の方が鼻屋の発達が悪かった。分類型のTYPE5はフィリピン人に特徴的形態であるが, 特に女性で顕著にみられた。日本人と比べると, フィリピン人の鼻長は日本人より小さく, 鼻幅は大きかった。フィリピン人の鼻背形態は, 日本人より凹曲型が多く, 鼻屋の発達は日本人より悪かった。鼻指数の分類では, フィリピン人は広鼻に属し, 日本人は中鼻に属していた。以上より, フィリピン人の外鼻は南方系の特徴を備えていた。
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