A Case Report on Chronic Eczema Well Treated with Decoctions of Derivatives of “Keishibukuryo-Gan”
1987
69歳の主婦の慢性湿疹に漢方治療を行った。患者は約20年間, 毎年, 夏になると全身に出てくる発疹に悩まされていた。当科外来での皮膚所見は丘疹を主体とし, 糜爛を伴うもので, 両側鼻背と右手背と項部に認められた。初めの1ヵ月は桂枝茯苓丸料加大黄を処方したが, その後は, 桂枝茯苓丸料加大黄〓苡仁を使用し続けた。皮疹は1ヵ月から5ヵ月の間に完治したが, その他に皮疹が両側前腕に出現した。そしてこれらも全く同じ治療を続けることによって, 2ヵ月から3ヵ月の間に完治した。このような漢方治療の結果, 現在まで少なくも2年間は, 皮疹の出現は認められなくなった。皮疹の治癒のメカニズムについて,“細胞病理学”の観点と“個体病理学”の観点から, 若干の考察を加えた。
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