Combination Effect of Salicylic Acid on Antifungal Activity of Tolnaftate Preparation (ZM-589)

1993 
外用抗真菌剤ZM-589は, 主な有効成分としてトルナフテート (TN) 2.0%ならびにサリチル酸 (SA) 10.0%を含有する外用液剤である.本実験ではZM-589に配合したSAの配合効果を調べるためTN, SAおよびTNとSA共存時の最小発育阻止濃度 (MIC) を5種10株の皮膚糸状菌を用いて試験した. さらに,Trichophyton mentagrophytesによるモルモット皮膚の実験的白癬に対するZM-589の治療効果について症状の改善度と菌の陰性化の点で試験し, ZM-SA (SAを除いたZM-589), ZM-TN (TNを除いたZM-589) および3種の市販製剤-1%硝酸ミコナゾール液, 1%シクロピロクスオラミン液および5%エキサラミド液 (2%サリチル酸配合) -と比較した.TNおよびSAのMICはそれぞれ0.06-0.2μg/mlおよび約1,250μg/mlであった. また, TNとSA共存時のMICは, TN単独の場合とほぼ同等でその併用効果は認められなかった.実験的白癬に対する治療効果については, ZM-589はZM-SAをはじめいずれの薬剤よりも統計的に有意に優れた結果を示し, 菌陰性化率もその結果を支持するものであった.以上の成績により, 白癬患者の治療におけるZM-589の臨床的有用性が示唆された.
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