ドパミン受容体作動薬貼付製剤を用いたContinuous Drug Delivery(CDD)

2021 
パーキンソン病(PD)治療ではレボドパ(LD)は非常に有用な薬剤ではあるが,長期の使用による運動合併症の発現が問題とされてきた.原因として短い半減期による線条体ドパミン受容体のパルス状刺激が指摘されており,持続したドパミン受容体の刺激が運動合併症の発現を遅らせることが示唆されてきた(continuousdopaminergic stimulation:CDS).このCDS の実現をはかるためは,いかに薬剤を持続して中枢神経系まで到達させるか(continuous drug delivery:CDD)が有効な治療戦略になりうると考えられている.その対応としてドパミン受容体作動薬(DA)は徐放化製剤へ,さらには貼付製剤へと進化してきた.このDA 貼付剤はCDD を実現できる非常に期待される薬剤である.しかも,CDD により単に運動合併症発現を遅らせることに関するだけでなく,夜間症状改善や衝動制御障害発現低下などへの期待もあるが,いくつかの懸念も存在する.
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