The influence of intracoronary thrombolysis on the time course of signal averaged electrocardiogram after myocardial infarction

1995 
急性心筋梗塞 (AMI) 88例に対し加算平均心電図 (SAE) を経時的に記録し, 冠動脈内血栓溶解療法 (ICT) 後のSAEの変化を検討した.ICTは88例中42例に施行し, TIMI分類2以上の再灌流群は27例, 非再灌流群15例, 血栓溶解療法非施行群46例であった.SAEは発症後1週, 2週, 3週, 4週, 8週と経時的に記録し, 心室遅延電位 (LP) に関係する3指標 (f-QRS, D40, V40) のうち2つ以上の異常値を示すものをLP陽性とした.初回記録時のLP陽性は24例で, その後経過によって消失 (13例) あるいは出現する例 (8例) を認めたが, 消失は再灌流群で8例中6例と有意に多くみられた.初回記録時以降に持続性心室頻拍の生じた4例は, LPが持続して認められたか, または経過中新たなLP出現後に発生した例であった.AMI急性期の梗塞責任血管の再灌流が経過中のLP消失と関連し, 慢性期の心室頻拍出現の危険性を減少することが示唆された.
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