Treatment for Congenital Clubfoot by the Ponseti Method

2006 
先天性内反足に対してPonseti法により初期治療を行い6ヶ月以上経過した症例の治療効果について検討した.症例は9例14足で平均6回のギプス矯正後,アキレス腱を皮下切腱した.変形をレ線学的に評価し,正面像での距骨第1中足骨角(T-1stMTA)と距踵角(TCA),側面最大背屈位でのTCAと脛踵角(Ti-CA)を調査した.6ヶ月時T-1stMTA平均-10°,正面TCA34°,側面33°,Ti-CA 67°と良好な矯正が得られており,その殆どの例で1歳まで矯正位は保持されていた.3足(21%)は変形が残存し,2足に後方解離術,1足に後内側解離術が必要であった.Ponseti法により前足部の内転変形は早期に矯正され,同時に後足部,踵骨の内反も自然矯正される.本法は広範な初期軟部組織解離手術を必要とする症例を減らすことができる有用な方法と考えられた.
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