A CASE OF RECTAL CARCINOID (9mm IN DIAMETER) WITH LYMPH NODE AND LIVER METASTASES

2001 
症例は56歳女性で,腫瘍径9mmの直腸カルチノイドに対し,局所切除術を行い脈管侵襲陽性であったため根治手術を施行した.肝転移は認めなかったがリンパ節転移を認めた(n1).その後約半年という短期間に多発性の肝転移をきたしたため,肝動注療法を施行した.腫瘍径10mm以下の直腸カルチノイド症例ではリンパ節転移,肝転移をきたす頻度は少ないが,稀ながら臨床上悪性度の高いものがあると報告されている.本例の如く10mm以下の微少カルチノイドで根治手術時に肝転移を認めずリンパ節転移が陽性で,経過中に肝転移をきたしたとする報告は,検索した範囲では認められなかった.直腸の微少カルチノイドでは,内視鏡的切除か局所切除をまず行い,脈管侵襲が認められれば根治手術が必要と思われた.また肝転移に対する肝動注療法は一定の効果があると思われた.
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