A Case of Primary Leiomyosarcoma of the Liver.

1995 
症例は76歳の女性. 近医で施行された腹部超音波検査で肝右葉を中心に増大傾向を認める低エコーレベルの腫瘤を指摘された. 当院受診後最初に施行したMRI検査では血管腫を疑わせる所見であったが, 経過とともに増大を認めた. CT検査, 血管造影検査で確定診断が得られず生検検査を行い, 特殊免疫染色 (α-smooth muscle actin, muscle specific actin, vimentin) を含めた病理組織検査の結果平滑筋肉腫と診断した. 肝左葉の肥大を目的に門脈右枝と右肝動脈の塞栓術後, 拡大肝右葉切除術を行った. 腫瘍は被膜を有し紡錘形の腫瘍細胞と壊死組織が混在していた. 術前の消化管検査などから他の原発巣を認めず肝臓原発の平滑筋肉腫と診断した. 術後9か月目に肺転移をきたし右肺部分切除術を施行したが, その後約6か月再発の徴候なく経過観察中である. 肝臓原発の本疾患は本邦報告例では40例目であり文献的考察を含め報告した.
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