肘関節外側側副靱帯複合体の後方索が尺骨より剥脱し後外側回旋不安定性を生じた 変形性肘関節症の1 例

2018 
変形性肘関節症の症状は,疼痛と可動域制限であり,その急性増悪時の症状は,滑膜炎や遊離体の嵌頓などに伴うことが通常である.また,肘関節脱臼(骨折)後に外側側副靱帯複合体(lateral collateral ligament complex:LCLC)の機能不全により生じる後外側回旋不安定性(posterolateral rotatory instability:PLRI)の発生は注意すべき合併症であり,広く知られるようになっている.PLRI の発生の多くは,LCLC の近位側である上腕骨付着部の損傷によることが多い. 変形性肘関節症のある症例で,外傷後にLCLC の遠位側である後方索が尺骨付着部で損傷し,PLRI を生じた症例を経験した.術前MRI が診断に有用で,修復手術を行ったので報告する.
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