Fulminant pulmonary calcification in the case of chronic renal failure

1987 
肺における高度な転移性石灰化症を来した,腎硬化症による慢性腎不全症の68才男性剖検例を報告する.症例は高窒素血症および肺うつ血のために血液透析を開始したが体外循環に耐えられず腹膜潅流で管理された.死亡する約3カ月前より右下肺野に微細な撒布性の石灰化をみとめる浸潤陰影が出現,以後急速に浸潤および結節性変化が広がった.剖検所見では肺胞壁にKossa染色で黒染する燐酸カルシウムの沈看を認め,その周囲に異物臣細胞を有する肉芽性変化をみとめた.本例のように短期日に広範な石灰化を生じることは非常にまれであり,腎不全の管理の上で示唆に富む症例と思われたので報告する.
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