S-1にて長期にCR が得られている直腸癌術後仙骨転移の1例

2011 
症例は47 歳,女性。39 歳時に直腸癌に対してabdominoperineal resection を施行されている。病理所見はmoderately differentiated adenocarcinoma,ss,a2,ly2,v1,n1(No.251 1/3),ow(−),aw(−),ew(−),StageIIIa。術後2 年9 か月で膣再発が出現し,放射線照射とUFT/LV 内服4 コース施行しcomplete response(CR)を得て経過観察されていた。術後4 年3か月目にCA19-9(当院基準値<37 U/mL)の上昇を認めた。MRI検査,骨シンチグラフィ検査を施行し,左仙骨部転移の診断となりS-1の内服を開始した。2 コース施行時点でCA19-9 は正常化しMRI 検査でも転移巣の消失を確認し再度CR と診断した。術後8 年4か月現在S-1の内服は続行中であり,再発徴候を認めず,外来通院中である。今回われわれは,S-1内服にて長期にCR を得られている直腸癌術後仙骨転移の症例を経験したので報告する。
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