胸水セルブロックでEGFR 遺伝子T790M変異を確認しOsimertinib治療を行った超高齢者肺腺癌の1 例
2018
症例は90 歳,女性。呼吸困難感にて近医を受診し左優位の胸水貯留を指摘され当院紹介となった。左胸水セルブロック検査にてEGFR 遺伝子変異陽性(L858R)の肺腺癌と判明し,erlotinibによる治療を行った。erlotinib開始後15 か月目に左胸水の再増悪を認め,左胸水セルブロックにてEGFR 遺伝子T790M変異を検出した。osimertinibによる治療を行い,約11 か月間の病勢コントロールができた。osimertinib に耐性化後の胸水セルブロック検査では,L858R 変異は認めるもののT790M変異は消失していた。胸水セルブロックにてEGFR 遺伝子変異の検索を行い,osimertinibによる治療を施行できた超高齢肺腺癌の1例を経験したため報告する。
- Correction
- Source
- Cite
- Save
- Machine Reading By IdeaReader
0
References
0
Citations
NaN
KQI