Incomplete disruption of the cervical trachea due to blunt trauma. A case report
2003
鈍的外傷による頸部気管不完全断裂の手術例を経験した.症例は55歳男性, 林道工事中ブルドーザーとともに崖下に転落し全身各所を強打した.当科搬送後ただちに気管支鏡誘導下に気管内挿管し, 翌日気管再建術を施行した.頸部気管は輪状軟骨と第1気管軟骨との間で前壁と後壁の一部を除き約2/3周にわたり断裂しており, 同部を吻合した.術後は喉頭浮腫が遷延したものの縫合不全や吻合部狭窄を認めず良好に経過した.鈍的外傷による頸部気管損傷は気管気管支外傷の中でもまれなものであるが, 迅速な気道確保が行われれば比較的救命率の高い外傷である.自験例を含めた本邦報告例に関し, 損傷部位や症状の特徴, 初期治療や再建術などにつき文献的検討を加え報告した.
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