全身性エリテマトーデス(SLE)合併妊娠の経過中に血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)を併発した1例

2003 
SLE合併妊娠経過中にTTPを発症しSLE増悪との鑑別が困難であった1例を経験したので報告する.症例は33歳,女性.平成8年にSLEと診断,妊娠初期は非活動性で推移していたが,妊娠20週より浮腫・発熱・尿蛋白・血小板減少・溶血性貧血を認めた.ステロイド及びガンマグロブリン大量療法が無効で,破砕赤血球の出現・意識障害を認めたことからTTPと診断.そこで,血漿交換療法に加え,ビンクリスチン緩速静注療法を施行し改善した.
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