Stage I・II舌扁平上皮癌後発転移症例の頸部郭清術後の予後

2007 
stage I,II舌扁平上皮癌筋層浸潤像と頸部リンパ節後発転移に対する頸部郭清の予後との関連を研究した。1987~2003年に癌研頭頸科にて舌部切単独で初回治療後,頸部リンパ節後発転移にて頸部郭清した59例をレビューした。予後を分析し,筋層浸潤の深さ,および癌真珠を顕著(Cancer Pearl type:CP型,18例)と顕著でない(Dyskeratotic type:DK型,41例)に分け評価した。CP群は,筋層浸潤5mm以下の7例に頸部再発死は無かった。5mmを越えた症例に86%(6/7)の頸部再発死と,14%(1/7)の遠隔転移死があった。DK群では,筋層浸潤3mm以下の症例に80%(8/10)の頸部転移または口腔底深部再発死,20%(2/10)の遠隔転移死があった。一方,3mmを越えた症例は,25%(2/8)の頸部郭清術再発死,75%(6/8)の遠隔転移死があった。よって,CP型で筋層浸潤5mm以下の症例以外は頸部郭清術後にアグレッシブな補助療法の適応があると結論できる。
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