術後肝転移,腹膜転移に対して肝動注,腹膜転移巣切除,全身化学療法が奏効した大腸癌の1 例

2009 
大腸癌術後多発肝転移に肝動注療法を施行しCR を得た後,続発した腹膜転移に対して,腹膜播種巣の切除とFOLFOXFOLFIRI による全身化学療法を施行しCR を持続している若年者大腸癌症例を経験した。症例は33 歳,男性。急性虫垂炎穿孔性腹膜炎のために緊急手術を施行されたが,術中に盲腸癌とS 状結腸癌を発見され切除された。術後肝転移(H2)のために肝動注療法(HAI: 5-FU total 63 g)を施行し肝転移の消失をみたが,術後16 か月に吻合部再発と腹膜転移(P3)が発生した。直腸前方切除術と回腸上行結腸の切除術を施行し,可及的に転移巣を切除した。術後FOLFOX(9 コース),FOLFIRI(20 コース)による全身化学療法を施行した後,capecitabine 15 コースを持続し,無再発生存を4 年7 か月得ている。
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