Effect of Combination of Disinfectant Solutions Spraying Repeatedly on Reduction of Bacteria

1985 
反復散布により高い消毒効果が得られる消毒液の組合せを見出す目的で2つの実験を行なった。化学的性質の異なる3種類の消毒液,逆性石鹸(パコマ®),ヨードホール(クリンナップ®),オルソ剤(ネオクレハゾール(R))を使用した。1. 鶏糞で汚れた糞受板(ベニヤ板)を水洗乾燥した後に消毒液を反復散布して,付着菌数の減少を調べた(実験1)。菌数の減少が最も大きかったのは,ネオクレハゾールとパコマ(1回目散布と2回目散布,以下同じ)の組合せで菌数の減少率は1/102.5であり,次いでパコマとクリンナップ及びパコマとネオクレハゾールの2組合せで,減少率は1/102.0と1/101.9であった。また,実験結果から消毒液の組合せ及び散布順序が菌数の減少に影響することが示唆された。2. 実験1で効果の高かったネオクレハゾールとパコマ及びパコマとクリンナップの2組合せ,及び効果の低かったネオクレハゾールとクリンナップ及びパコマとパコマの2組合せ計4組合せの消毒液を用いて,水洗した平飼い鶏舎を消毒した(実験2)。菌数の減少が最も大きかったのはネオクレハゾールとクリンナップの組合せで,減少率は1/101.5であった。この組合せは実験1では効果が低かったもので,実験1で効果の高かったネオクレハゾールとパコマの組合せによる減少率は1/101.3で,パコマとクリンナップでは1/101.4であった。菌数の減少率について消毒液の組合せを比較すると差がなく,実験1の結果と一致しなかった。3. 実験1と実験2で消毒液を反復散布した菌数の減少は1/100.7~1/102.5の範囲にあり,1/102以上の減少となったのは10例のうち2例,1/10~1/102の範囲の減少を示したもの7例であった。
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