A case of facial nerve neurinoma with ear fullness

2005 
症例は55歳男性。右耳の耳閉塞感で発症し, 初診時の純音聴力検査にて右高音部に軽度の感音難聴を認めた。既往歴には2度の右顔面神経麻痺があり。CTを撮影したところ右顔面神経水平部から第1膝部まで軟部組織陰影と, その周囲の骨破壊を認めた。MRIではT1強調画像で中等度信号, T2強調画像で高信号を示し, ガドリニウムにて造影される腫瘍性病変を認め顔面神経鞘腫と診断された。耳閉塞感を主訴とした顔面神経鞘腫の報告はこれまでにないが, 本例における耳閉塞感発症の機序としては, (1) 急性に発症した聴力障害によるもの, (2) 迷走神経硬膜枝, 顔面神経交通枝を介する耳閉塞感, (3) 鼓室神経叢よりの耳閉塞感などが考えられた。
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