C型慢性肝炎に対するβ-IFN, SNMC併用療法の有効性に関する検討

1996 
C型慢性肝炎患者40例に対して,interferon β(以下β-IFN:フェロン)を,6MU 8週間連日で投与を行った.IFN単独投与群と強力ネオミノファーゲンC(以下SNMC) 100ml併用群との治療効果の差につき検討するために,あらかじめ登録した患者を無作為割付によりIFN単独投与群(A群)とSNMC併用群(B群)にわけ投与を行った.B群の1例が両眼底点状出血をきたし副作用による中止となったため,A群20例,B群19例につき検討した.完全著効例は,A群5例(25.0%),B群5例(26.3%)であり,不完全著効例は,それぞれ6例(30.0%),4例(21.1%)で,両群間にいずれも差を認めなかった.ALTの正常化率を比べてみると,投与終了時は,併用群の方が高い傾向にあるが,終了後1ヵ月,6ヵ月,12ヵ月では両群間に有意な差は認められなかった.C型慢性肝炎に対するβ-IFN治療においては,その有効性に関してIFN単独群と,SNMC併用群との間には差は認められなかった.
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    10
    References
    5
    Citations
    NaN
    KQI
    []