Capillary electrophoretic separation of human serum proteins by the addition of trimethylammoniumpropanesulfonate (Z1-methyl) to the buffer

1994 
最近, 未処理溶融シリカキャピラリーを用いたキャピラリー電気泳動法は蛋白質あるいはその他の物質の分離において, いくつかの利点を有することが報告されている. しかし, 蛋白質の分析においては, 蛋白質のキャピラリー内壁に対する非特異的吸着等の克服される問題が少なくない. これを解決するために, 緩衝液のpHを試料(蛋白質)のpIより高く設定し, さらに zwitterion である trimethylammoniumpropanesulfonate (Z1-methyl) を緩衝液に添加した際の分析条件について検討した. その結果, 泳動緩衝液として, 1.0M Z1-methyl 含有の50mMホウ酸緩衝液 (pH 10.0) を使用することにより, ヒト血清蛋白質の再現性のある分離分析が可能になった. さらに, 患者血清分析において優れた分離能が示唆された.これにより, Z1-methyl を用いたCEは臨床検査において有用な方法であることが示唆される.
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